土地や建物といった不動産価格が高額な東京都内では、工業系の業務を行う企業が必要とする工場や倉庫のような施設は、あまり多くないと思われがちかもしれませんが、東京湾岸エリアなどには、立派な工業地帯があります。更には、工業用の巨大な機械や設備などの重量物据付作業は、そういったエリアに限られて行われる作業だと理解されているかもしれませんが、実は、都心のオフィス街や官公庁街でも、行われることが多い作業なのです。官公庁街で重量物据付作業とは、意外な作業だと思われるかもしれませんが、オフィスが入る高層ビルディングも官公庁が入っている立派な建物も、空調機器やエアコンの室外機、給湯器、ボイラー、発電機、といった各種設備が必ず必要になります。そしてそういった機器の類は、一般住宅用の機器とは違い、業務用の大型なものが使われているわけですから、その設置や運搬を行う際には、必ず重量物据付作業が行われているというわけです。東京都心には、主に海外の投資家からの不動産投資に対する期待から、新しいオフィスビルや高層マンションが建設され、更には外国人観光客の増加や2020年のオリンピック開催も控えて、大規模なホテルなどが建設されることも多くなってきているようなので、実際に重量物据付作業の現場を目撃する機会が、ますます増えてくるかもしれません。工業地帯でしか見ることがないと思っていた作業は、意外と身近になってきています。